カタツムリの生態と食害回避 2019/2/19 福島 巖       

カタツムリのすべては謎めいています。周囲には敵が一杯なのに、巧みに自衛しています。カタツムリの研究は当ホームページの「カタツムリの食べる音」エリザベス・ベイリー著(吉澤有介要約)にて紹介しています。
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吉澤さま・・いつも楽しいお話を読ませていただきありがとうございます。
物には常に表と裏がありますがカタツムリに関しては私にとっては敵です。大きな桑の木が畑の横にあってカタツムリの大きなやつがいつも付いていました。それを放りっぱなしにしておいたら、ここ3年ほど畑の野菜や花に取りつかれて、その食害で散々の状態になっています。手や足で踏みつけて殺していますが間に合わず増加を続けています。
悩みの一つです。(福島巖)

農業生産資材として竹粉炭と竹酢液を販売していましたがカタツムリとナメクジには、竹粉炭、竹酢液共に忌避効果は抜群です。農業用温室(ビニールハウス)では、アフリカマイマイ、ヒメリンゴマイマイの発生で困っています。作物の種類によって発生の度合いは異なりますが、ともに外来カタツムリが原因です。
効果は、竹粉炭は持続性がありますが、使い方は価格の面で土壌改良剤としての使用が条件です。竹酢液は温室栽培で1か月、路地栽培で2週間くらいですですので、定期的な薬剤散布の際に添加剤として使います。竹酢液は忌避剤ですので殺傷力はありませんが、大発生しているものを全滅させた例があります。その理由は、『強い火の匂い』にあるとされています。動物は『野火』の危険の匂いを本能で知っているので、この匂いから逃れようとするのです。行動力のある害虫などは逃げ出して近づかなくなりますが、アブラムシやカタツムリの様な逃げる力のない害虫は、ストレスで死んでしまうようです。又、粉炭を植木鉢のあいだに少量撒いておくだけでナメクジの忌避にも効果がありました。竹酢液も農作物に直接散布するものなので、作物によって薬害がでるため希釈倍数が異なりますが500倍~1000倍(原液)10a当たり500ℓ散布としていましたが、この施用量で十分効果があります。この希釈倍数では人間の嗅覚では特に敏感な人でなければ感じません。家庭菜園であれば多少の薬害は問題ではないと思いますので500倍液を作り、ジョウロで散布が手軽で便利です。殺菌力が強いので病害予防の効果もあります。更にうれしいのは食味が良くなりますので観察してみてください。
殺虫剤ではありませんので散布しても害虫がすぐに死なないことと、使用条件によっては期待する効果が得られないこともあります。(河原井)

多年の経験に裏付けられたすばらしい内容のコメント頂き有難うございました。
私も竹酢液や木酢液を回避剤として噴霧したことはありますが中々死んでくれるところまで行かないので諦めていました。繰り返し施すことで忌避効果や退散が期待できそうなので今年の大きな目標として実行してみます。(福島巖)

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