宮地 会員 「台湾で活躍した土木技師八田與一の人物像」について講演

蔵前工業会神奈川県支部 土曜講演会(2024-08-31)で「台湾の灌漑施設「嘉南大圳」を構築した日本人技師 八田與一」という演題で講演   「講演要約PDFファイル」

八田與一は、明治19年金沢市に誕生し、東京帝国大学で土木技術者の心構えと頑強な構造設計、また現場主義という責任感を叩き込まれ、その後、台湾に活躍の場を求め、烏山頭ダムおよび1万6千キロの給排水路からなる農業用灌漑施設「嘉南大圳」を計画通りに工期10年で昭和5年に完成させました。この灌漑施設「嘉南大圳(しゅう)」の計画立案と工事中に遭遇した石油ガス爆発事故や関東大震災による工事規模の大幅縮小という難題に対して、八田技師が執行した取り組みと共に、その後の八田技師の功績を称える行事や日台交流も含めて、八田技師の人物像を浮き彫りにしました。
この灌漑施設事業に向き合った八田技師の振舞いは、自身が信条とする仏教思想「自利利他」に一貫して支えられ、台湾では、八田精神として醸成されて「仁、智、勇」という意義深い言葉で継承されています。

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