蔵前バイオ通信 増刊号 (第71号)2021年12月1日

蔵前バイオ通信 増刊号 (第71号) 2021年12月1日
師走に入り寒さが増してきました。コロナ感染状況が低位安定している中、東京ビッグサイトで開催されるエコプロ展に出展しますので、その紹介を中心に増刊号をお届けします。
1.活動トピックス(編集部)
(1)2021年エコプロ展に出展
エコプロ展「エコプロ2021(2021年12月8日~10日)」にNPO蔵前バイオエネルギーとして単独出展します。場所は、東京ビッグサイト 東2ホール 「森と木で開くSDGsゾーン F10ブース」です。
多数の皆さまの来訪を期待しています。是非お越しください。
出展概要
 環境保護に求められる森林の整備を目指し、日本の急峻な森林でも使える全く新しい集材機を開発しました。実際に利用した林業家からも好評を博しており、広く普及させていきたいと考えています。また、「竹炭が日本を救う」を合言葉に竹林整備を推進しています。「ポーラス竹炭シンポジウム」を全国で開催すべく皆様にご協力を戴いております。今後は福島の復興にも役立ちたいと思っています。ビデオ、模型、資料などで興味深く、分かり易く、楽しんでもらえる展示を行います。
https://eco-pro.biz/exhibitor/info/EP/ja/16601

Outline of Exhibition
Aiming to improve the forests required for environmental protection, we have developed a completely new yarder that can be used even in steep forests in Japan. We would like to spread it widely. We are promoting bamboo forest maintenance with the words “Bamboo charcoal rescues Japan.” We are cooperating with everyone to host “The Bamboo Charcoal Symposium”.
Interesting, easy-to-understand, and happy exhibition with videos, models etc.
https://eco-pro.biz/exhibitor/info/EP/en/16601

(2).蔵前バイオエネルギーHPにチェーン式連続集材システム紹介ページをアップしました。森林は日本独自の資源です。日本の国土面積の約2/3を占めており、その60%が人工林です。その量は年約1億立米増加しています。しかも、私達が苦労して植林した杉・桧に代表される人工林は、現在、樹齢50~60年となり収穫の時期を迎えています。この資源の活用を目指して私達は日本の山林と林業に適した集材装置を開発しました。この新しい集材装置に関して、動画5本で、事例、開発経過を含めて紹介しています。ご覧ください。
https://kuramae-bioenergy.jp/2021/11/28/developping-new-forestry-machine/

(3).バイオジェット燃料情報  CO2削減提案(廣谷)
バイオジェット燃料は、欧米では製造販売されていますが、日本では現在ユーグレナ社などでの実証段階です。米国のベンチャ-であるLanza Tech(LT社)は、工場の排ガスなどの合成ガス(水素、CO、CO2)の原料から、バクテリア(通称アセトゲン)の嫌気発酵を利用し、エタノ-ルを造っています。そして触媒を工夫し、重合によりバイオジェット燃料を造り実用化しています。
三井物産はLT社技術の権利を獲得し、中国において、製鉄所などの排ガスからエタノールを製造する事業に参画しています。更にLT社の触媒技術を用い、ジェット燃料(SAF)を製造する事業開発も展開しています。 積水化学はLT社の技術を獲得し、都市ゴミをガス化した合成ガスからエタノールを造るパイロット実証をしていますが、エタノールはプラスチック製品等への用途の様です。この技術でエタノールからのバイオジェット燃料を製造することを期待したいと思っています。その結果、航空業界のCO2削減にも有効になると思われます。

特定非営利活動法人 蔵前バイオエネルギー(略称 K-BETS(https://www.kuramae-bioenergy.jp/)
〒108-0023東京都港区芝浦3-3-6
キャンパスイノベーションセンター801号室

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