国際海運による二酸化炭素(CO2)の排出量規制の方向が、大筋で合意され、
2025年に30%削減の目標となりました。
これは、現在の船舶を大幅に燃費性能を向上させる必要があり、その不足分は、
バイオ燃料などの代替策が必要になります。
現在、自動車を対象としたバイオ燃料の技術開発は、船舶用の燃料を代替する
技術課題が追加されることで、一層の競争状態が加速されるモノと思われます。
「幻想のバイオ燃料」などと言っているゆとりはありません。
<以下、参考情報>
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国際海運のCO2排出、30%削減で大筋合意 IMO
2010/10/2 9:54日本経済新聞
国連専門機関の国際海事機関(IMO、本部ロンドン)が1日開いた海洋環
境保護委員会で、国際海運からの二酸化炭素(CO2)の排出量規制につい
て、新たに建造する船舶を対象に2025年までに現在の平均値と比べて30%削減
することを義務付けることが大筋合意された。
23 年までに段階的に30%削減するとした日本政府案で調整していたが、日
本案は厳しすぎるとの一部の国の反対で修正。中国やインドなどの反対は強
く、全会一致での合意には至らなかった。IMOは来年7月に海洋汚染防止条
約改正を目指し、早ければ13年の新造船から段階的に適用する。
国際海運から排出される温暖化ガスは、先進国の温暖化ガス削減を義務付け
た京都議定書の対象外だが、独自の排出規制で温暖化対策を進める。
第1段階として13~14年に契約した新造船のCO2排出量を、最大積載量1
万5000トン以上のコンテナ船の場合、現在の平均値(10万トンの大型船で貨物
1トンを1マイル運ぶ際のCO2約17グラム)に抑えることなどで合意した。
15~19年契約で現在の平均値より10%、20~24年契約で20%、 25年の契約で
30%削減する。
渡邊 雅樹