見えない巨大水脈ー地下水の科学  井田徹治   講談社ブルーバックス

水は貴重なものです。
水に恵まれた日本に生活していると、水垣町であることを忘れてしまう人が多くて、
時には国際的なトラブルにもなりかねない場合もある。
 私たちが必要とする水は、
地球上の水の97.4%の海水ではなく、わずかな表流水と地下水です。
その淡水も大部分が氷河等の直ぐには使えない水であり、実際に使われているのは、
0.01%の表流水と0.66%の地下水です。
面積あたりの降水量が多い日本では、次々に降る雨による水に起因する大量の漂流水
に恵まれていますが、これは世界的にも稀なケースです。
 この本では、表流水に比べてその量が多く、海外ではむしろ使用の中心となっている地
下水について述べています。
名水の味の比較では、Na,K,Ca,Mg,HCO3,Cl,NO3,
SiO3のの溶存物の内のSiO3を除く8種のよう存物での、ステイフダイアグラムを作り、
更にトリリニアダイアグラムを作成して水の味の評価をしています。
日本名水100選の水の評価が記載されています。
 地下水の調査は現在も続行中で、地下水の枯渇による全地球的な問題になる日も近い
と予測されています。
           記  藤田 良広

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