まちの新エネルギーシンポジウムへの参加

9月24日にNPO横浜スタンダード推進協議会が主催した
「まちの新エネルギーシンポジウム : あなたのお庭が地球を救う」
が開催され、パネルディスカッションのパネラーとして稲生副理事長が参加した。横浜市の若手経営者が興したNPO、横浜スタンダード推進協議会 は本年度の重点
活動分野を「環境」と定め、表記のシンポジウムを横浜市開港記念館で開催した。
まず地球環境イニシアティブ代表の小田全宏(おだぜんこう)氏が、
「未来の地球を決めるのは私~再生可能エネルギーを主体とした持続可能な世界の実
現に向けて~」
というテーマで基調講演を行った。
真に幸福な社会とは何か、を問い直しつつ、化石燃料に依存してきた社会を脱し、再生
可能エネルギーを主体とした世界の必要性を力説、実現に向けた取り組みの紹介があ
った。

続いて、横浜スタンダード推進協議会の副理事長、大川哲郎氏から
「足元から考えるまちの新エネルギー政策」
を念頭に置いて策定した「横浜スタンダード2008」の紹介があった。
横浜スタンダードとは、収益や株主利益を最優先とするグローバルスタンダードに疑問
を持ち、企業の良し悪しは、地域社会への貢献度や従業員の幸せなども加味すべきと
考えた横浜市の若き経営者達が創った新しい企業評価尺度である。マニフェストに掲
げた5つの政策は次のとおり。

政策 1 再生エネルギー活用を推進する産学官ネットワークの構築                                                     
政策 2 地域内で発生した木質系廃棄物のエネルギー利用                                           
政策 3 地域内で発生した廃食油のバイオディーゼル燃料活用
                                         
政策 4 市民ファンドによる風力発電事業                                                         
政策 5 空き地、屋上等を活用した太陽光発電事業

パネルディスカッションはコーディネーター 新楽智夫(にいらともお) (株)オルタナ
代表の司会で行われた。                                                                                                              
小田全宏(おだぜんこう) 地球環境イニシアティブ 代表                                                 
稲生 武(いのおたけし) NPO 蔵前バイオマスエネルギー技術サポートネットワーク 副理事長

角田宏子(つのだひろこ)  横浜市会議員

江森克治(えもりこうじ)   NPO 横浜スタンダード推進協議会 理事長

会場には地元の商工会議所メンバー、一般市民、また市会議員など約100名の参
加者があり、熱心に聴き入っていた。
バイオマスエネルギーについても多くの意見交換がなされた。
我々NPOが得意とする実用可能な最新技術を通して、横浜市の若き経営者達が始
めたこの活動が、より良い成果が出せるよう支援してゆきたいとの意思を表明した。
 (保田 力記)

カテゴリー: 技術者の現場レポート パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です