水素を発生する微生物 水素経済の決め手になるか

”世界のバイオマス関連セレクション”水素を発生する微生物 水素経済の決め手になる
Rare Microorganism That Produces Hydrogen May Be Key To Tomorrow’s Hydrogen Economy

ScienceDaily July 8, 2008

http://www.sciencedaily.com/releases/2008/07/080707192643.htm/

崩壊した火山のくぼみから発見された古代の微生物が、水素経済時代の鍵になるかもしれない。世界の科学者がチームを組んで10億年も昔のその古細菌の働きのなぞを解こうと試みてきた。エネルギー省総合ゲノム研究所では、水素を発生する微生物の遺伝子配列の特徴の解明を急いでいる。ロシア科学アカデミーの科学者がセルローズを分解して水素を発生する古細菌を分離したとき、バージニア工科大学の准教授Biswarup Mukhopadhyayは、これでセルローズベースの高温水素生成法への途が開けると考えた。Mukhopadhyayは超高温あるいは超好熱性古細菌とこれを利用したエネルギー生産が専門である。この古細菌を使って水素を作れるようになれば、二酸化炭素を発生しない電気エネルギー、機械エネルギーを生産できる。セルローズを食べて水素を発生する性質のあるこの古細菌を発見したのは、ロシア科学アカデミーのElizaveta Bonch-Osmolovskayaらの科学者である。彼女らは火山とその廃墟の多いカムチャツカ半島のUzonカルデラでそのDesulfurococcus fermentansを発見した。6月半ば総合ゲノム研究所は「セルローズ物質と澱粉から水素を生成する超好熱性古細菌の遺伝子の比較研究」と題する論文の発表を承認した。

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