エタノールの副産物からプラスチック充填材

”世界のバイオマス関連セレクション”エタノールの副産物からプラスチック充填材
Ethanol Coproducts Eyed As Fillers In Plastics
ScienceDaily July 2, 2008
http://www.sciencedaily.com/releases/2008/06/080629075630.htm/

エタノール生産のときに発生する副産物を、非石油系充填材に利用する研究が農業研究事業団 (ARS) で進められている。エタノール生産の際には、乾燥蒸留カス (distiller’s dried grain, DDGS) が生成される。これは繊維含有量が高く、バインダーに適した分子構造をもつという、プラスチック用充填材に必要な二つの適性を備えている。研究に取り組んでいるのはARS研究所のKurt Rosentraterと、Northern Illinois University (NIU)のRobert A. Tatara教授である。プラスチック材料には強度の増加とコストの削減の目的で、クレー、タルク、ガラス、紙などの充填材が使われる。石油に由来するプラスチック製品を減らすために、バイオベースの充填材の利用が増えている。代表的なものには竹、ケナフ、トウモロコシの幹材、大豆の殻、鶏の羽などがある。DDGSはこの一連の充填材の一角として加わることが期待される。

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