微生物の利用によるエネルギー対策

”世界のバイオマス関連セレクション”微生物の利用によるエネルギー対策
Harnessing Microbes To Meet Our Future Energy Needs

http://www.sciencedaily.com/releases/2008/06/080603102752.htm

今世界の人間社会活を動かしているエネルギーの34%が石油、32%が石炭、14%が天然ガスで、合計すると80%が化石燃料である。Rittmannは最新のBiotechnology and Bioengineering誌で、化石燃料の使用を減らしながら将来のエネルギー需要を充たす現実的な方法として、バイオエネルギーが最善の選択であると指摘している。バイオエネルギーにとってスケーラビリティともに重要な条件は、エネルギーの生産過程で環境と食糧供給を侵さないことである。植物には燃料に使う前に、食糧の供給と自然の生態システムの維持という大切な役割がある。すなわち植物は、スケーラビリティ、環境、食糧の三つの面からエネルギー源としての適性に欠けていることになる。これとは対照的に、地上最小の生命体である微生物には、スケーラビリティと環境適性では合格である。光合成細菌には、植物の100倍以上の太陽エネルギーを捕獲する能力があり、しかも栽培には農地取り合いの問題がない。微生物には、化石燃料から再生可能なバイオ燃料への転換という人類の大命題を支えるサービスを果たせる能力がある。