バイオマスの熱ガス化による水素の生産

ScienceDaily         February 15, 2010
Hydrogen Production Via Thermal Gasification of Biomass
in Near-to-Medium Term

http://www.sciencedaily.com/releases/2010/02/100215100515.htm

バイオマスの成長期に吸収した太陽エネルギーを発電や燃料に変換する目的で、バイ
オマスのガス化技術の開発が各国で進んでいる。
革新性は高いが、いつごろ実用化できるか、どこまでコスト利点があるかはまだ分から
ない。
しかし化石燃料の値上がり、天然ガスの枯渇とともに、ガス化技術の地盤が固まると思
われる。
技術が完成したら工業化への移行は簡単に進むだろう。

熱ガス化による水素生産の情報のニュースソースがフィンラ
ンド
Technical ResearchCenter発の情報のようですが、確か
にフィンランドや
スウェーデンなどの北欧諸国はバイオマス
ガス化が大分開発されており、実際に
発電プラントで実用化
されています。
バイオマスガス化ではこの記事でも書かれているように流動
床方式、噴流床
方式、さらには固定床方式のガス化炉もある
ようです。
スウェーデンのバイオマスガス化技術(部分酸化方式)は日
本にも導入されている例
(秩父市、元気村)もあります。

しかし日本で開発した(NFK)、タールが発生しない高温水
蒸気式バイオマス
ガス化は北欧では共同研究相手のスウェー
デン王立工科大学(
Royal Institute of Technology)だけの
ようで
す。

世界の最新ガス化技術に関する国際会議が今年7月末にポー
ランドのPoznanで開催
されます。8th HiTACG Conferenceで
ポズナン工科大学が主催します。
会議の名前は
High Temperature Air Combustion and High Temperature Air Gasification会議で先進型延焼技術と
ス化技術を発表します。開発企業、大学、研究所等が世界
から
参加して夫々の技術を発表しています。日本からは
社(NFK)も参加します。
過去の会議でNFKのバイオマスガス化を発表しています。
NFKからも参加しますので、新技術情報あればK-BETSでご紹介したいと思います。

                  記   保田 

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