気候変動が原子力発電の必要性を刺激

”世界のバイオマス関連セレクション”ベンチャー資本 代替エネルギーに食指
Report Says Climate Change Begs for Nuclear Energy

New York Times GI October 16, 2008
http://greeninc.blogs.nytimes.com/2008/10/16/report-says-climate-change-begs-for-nuclear-energy/?pagemode=print

OECD の原子力機関は過日発表の報告で、気候変動を許容できる範囲にとどめるためには、今世紀半ばまでに二酸化炭素の排出を今の半分におさえる必要があることを踏まえて、これ以上人口が増えた社会では原子力がいちばん自然を侵さない燃料の一つだと、これまでの主張をあらためて表明した。報告はさらに人間活動によって排出した二酸化炭素の27%は発電によるもので、比重が最大であると同時に、排出量の増加率も最大であることを指摘している。さらに原子力エネルギーは全ライフサイクルを通じて実質的にカーボンフリーであることを指摘し、今後さらにいくつかの技術を組み合わせる必要があるが、これまでの実績から原子力が現在唯一の二酸化炭素を増やさない技術であることを強調している。さらに多少控えめながら、原子力発電に対する投資者には市場価値のあるクレジットを与えてもよいのではないかという意見も加えている。各国とも原子力発電には手厚い助成を与えている。原料コストは極めて低くウラニウムの原価比率は5%程度で、助成金の大部分は反応炉の建設と廃棄に必要なコストの補填である。たとえばサウスカロライナに建設予定の二基の反応炉の場合、総コストは100億ドルに近い。

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