バイオ燃料・電力の「フレキシブル」製造法

”世界のバイオマス関連セレクション”バイオ燃料・電力の「フレキシブル」製造法
More Flexible Method Floated To Produce Biofuels, Electricity

ScienceDaily October 15, 2008
http://www.sciencedaily.com/releases/2008/10/081014145906.htm

固体の都市ごみ、農業・林業廃棄物、廃水スラッジを利用して、代替燃料、水素や電力を作る、新しい「フレキシブル」な方式が、パーデュー大学の機械工学准教授Fu Zhaoから提案された。これで自動車用燃料の20%を代替できるという。この方法には、コーンエタノールに付随する問題点を改善できる潜在性がある。今のコーンエタノールは、増産とともに肥料の消費、水の汚染、生態系破壊の危険も増大するが、「フレキシブル」な炭素 – 燃料プロセスと言う新しい考え方では、新たな農産物の生産を必要とせず、基本的に各種の廃棄物を原料にして燃料を生産することができる。Zhaoの説明によると、原料として各種の異なる廃棄物を利用できると言う点で、この方式は柔軟性が高い。しかも得られる製品はガソリンやジーゼルに限らず、エタノール、水素と幅が広く、さらにその製品ガスを使って直接発電もできる。トウモロコシや穀物市場の価格変動や、需要の変動による原料供給の不安定さも少ない。石油を使ったガソリンに比べて、温室効果ガスの排出も少なくなる。この研究の詳細は、9月29日に韓国で開催された環境破壊のない製品開発とライフサイクル技術に関する国際会議で発表された。

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