ジョージ・ソロスが語る新しいエネルギーが新たな繁栄を産む

”世界のバイオマス関連セレクション”ジョージ・ソロスが語る新しいエネルギーが新たな繁栄を産む
George Soros: New Energy = New Prosperity

New York Times October 14, 2008
http://dotearth.blogs.nytimes.com/2008/10/14/george-soros-new-energy-new-prosperity/

10月12日、IMFと世界銀行の週末会議のときソロス氏はAP記者に、これは私の人生で体験したことのない危機であると語り、世界的な金融恐慌に直面していながらアメリカとヨーロッパの指導者の対策が遅れていると警告した。もう一つ注目しなければならないのは、クリーンエネルギー開発に楽観的なソロス氏が、ブラジルでエタノールの原料になるサトウキビ生産に投資していることで、クリーン主義者の嘲笑を買っていることである。いうまでもなくサトウキビの生産には森林破壊を伴う。去年ワシントンポストにこんな記事があった。「セラドの森林破壊はかつてない規模で進んでいる。このまま進めばセラドの植物は2030年には全滅するだろう。これは生物的多様性にとって致命的な損失である。」この大きな変化の根源は、エタノール需要が世界的に増えていることである。とくに去年成立したエネルギー法は、2022年にはアメリカの現有生産能力の6倍に当たる360億ガロンのエタノールを使うことを義務づけている。一般教書演説で同様の増産を示唆したブッシュ大統領は、3月にブラジルを訪問して南米とカリブ海地域におけるエタノール生産の推進を要請した。ソロス氏を含むアメリカの投資家やArcher Daniels Midland、Cargillなどの企業は、バイオ燃料産業の拡大を計画している。

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