藻を使って太陽光をバイオ燃料に直接変換

”世界のバイオマス関連セレクション”藻を使って太陽光をバイオ燃料に直接変換
Using Algae To Convert Sunlight Into Biofuel

ScienceDaily October 9, 2008
http://www.sciencedaily.com/releases/2008/10/081008203549.htm

カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが、微細藻の「グリーン度」を低くする研究に取り組んでいる。これは、光を採取するに必要な数の葉緑素分子の数を、細胞内の光合成作用を妨げずに最小にできるように変形させると言うことである。チームはこの目標に向かって、藻のゲノムなかで細胞の集光アンテナ内の約600個の葉緑素分子を発信させる、遺伝子的な指示を特定した。チームは約130個の葉緑素分子があれば藻は生きられると考えている。どうしてこのような面倒なことをするかについて、研究をリードしているTasios Melisは、自然界では葉緑素のアンテナが多いほど生存に便利だが、太陽光をバイオ燃料に転換するためには、アンテナが多いことが効率を妨げるからだと説明している。研究チームが狙っているのは、自然界で行われている光合成によってバイオマスを生産するプロセスを飛び越えて、光合成によって直接バイオ燃料すなわち脂質、炭化水素、水素などを生産することである。この目的には光合成率の高い微細藻類がいちばん理想的である。研究者の推定では、地上植物よりも効率が10倍高い。Melisはこれを細胞光学 (cellular optics) と呼び、最大の効率で太陽から燃料に転換するプロセスだと説明している。

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