EU排出規則改正法案を支持

”世界のバイオマス関連セレクション”EU排出規則改正法案を支持
European Legislators Back Emissions Rules
New York Times October 8, 2008
http://www.nytimes.com/2008/10/08/business/worldbusiness/08emit.html?ref=science

ヨーロッパ議会は火曜日のきのう、投票により温室効果ガス排出削減を目的とした改正法案を支持することを決めた。しかし環境擁護者は、これが産業の負担を減らす方向にあることを懸念している。EUは2005年に世界で最大規模の排出権取引市場を作って、重工業に汚染レベルの上限を定めることを求めたが、これまでのところでは削減にあまり大きな効果が上がっていないので、法律改正が求められているわけである。変更案の中の議論の中心は、2012年以降になると排出が削減できない重工業の経済負担がさらに大きくなる点である。いまは各国政府とも重工業に無償で排出権を与えている。EU議会の環境委員会は昨日の投票で、2013年以降はほとんどの電気・ガス会社が排出権をすべて買わなければならなくなる提案を支持することを決めた。しかしポーランドのように石炭依存の極めて高い国は、漸進的な導入を求めている。しかし議会は暖房システムの供給や冷暖房用の効率改善システムを導入するなどの企業には、例外条項を加えることも提案している。さらに石炭発電所用のCCS技術の開発に助成金約100億ユーロを支出することも支持された。