バイオ燃料から水素をつくる方法

”世界のバイオマス関連セレクション”バイオ燃料から水素をつくる方法
A Better Way To Make Hydrogen From Biofuels

ScienceDaily August 21, 2008
http://www.sciencedaily.com/releases/2008/08/080820163111.htm

化学工学と生物分子工学が専門の、オハイオ州立大学のUmit Ozkan教授が開発した触媒は、プラチナやロジウムのような高価な金属を使わないので、いま世界で開発されている触媒に比べて値段が格段に安い。ロジウムは1オンス$9,000もするが、Ozkan教授が使う材料は1キロで$9程度である。研究報告はフィラデルフィアで開かれたアメリカ化学会で発表された。教授の考えでは、今度の開発で水素自動車の実用化が一歩前進する。「水素が自動車燃料として使えるようになるまでには、作り方、輸送方法、関連するインフラストラクチャなど、解決しなければならない問題が山積している。今回の開発はバイオ燃料から水素までの生産を1ヶ所集中で行うのではなく、分散生産を行うことを念頭において行った。その考えを発展させて、ガソリンスタンドに新しい触媒を使う反応装置を置くことを考えた。この方法なら貯蔵と輸送の問題が必要ない。この開発で最大の難題は、触媒の表面に炭素片が付着するコーキングを防ぐことだったが、これは酸化セリウムとカルシウムの組み合わせによって、酸素イオンを触媒内部に押し込めることで解決した。多量の酸素に触れると、バイオ燃料などの炭素がガスに変換し、酸化されると二酸化炭素になる。

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