疑問の多いCCS技術

MIT Technology Review Aug 21, 2012

The Carbon Capture Conundrum
http://www.technologyreview.com/graphiti/428893/the-carbon-capture-conundrum/

気候変動の進行を避けるためにGHGの長期削減計画を実行する場合に、様々な問題が付随する。この対策の一つにCO2を捕獲分離するCCS技術があり、IEAは2050年にはCO2の25%をCCSで処理しなければならないと予測している。しかしこの技術はコストも高く実績も少ないという弱点がある。

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CCSの研究は古く(15年前位)、日本でも各電力会社を中心にかなり熱心に行われていましたが、私は少なくとも日本では本格的なもの(実験規模では可)は出来ないと思っていました。排煙からCO2を分離するのはそう難しくないのですが、大量のCO2の輸送(多分一旦液化して高圧ポンプで輸送?)とその後の貯蔵に大変なコストとエネルギーを消費するうえ、肝心の貯蔵場所が定まらないからです。地下岩盤層に穴をあけて注入するのがまず考えられるのですが、日本には良い岩盤は殆んど無く、あっても莫大なコストがかかるのは想像に難くありません。この記事からするとアメリカでも状況はあまり違わないようですね。
吉川

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