エネルギー密度の高いセルローズ系燃料の実現に迫る

Purdue University Jun 4, 2012

Energy-dense biofuel from cellulose close to being economica
http://www.purdue.edu/newsroom/research/2012/120604TynerBioOil.html

パーデュー大学で開発中だったセルローズ系燃料の製法H2Bioilが量産に近づいた。この方法は急速熱分解技術と外部から導入した水素を組み合わせた、トウモロコシの茎葉や草類から液体燃料を作る技術で、バイオマス全体を利用できるので収率は他のバイオ燃料に比べて極めた高い。現状でも原油が$100以上なら競争力があるが、今後はさらに競争力が改善される。
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こういうプロセス(H2Bioil)は化学工学的にはもっとも判りやすく、要素技術が解決すれば、実現し易い方法だと思います。その意味で高圧水添分解、水添脱水用の良い触媒の開発は必須であるので、事実だとすればひとつのハードルをクリアした事になります。しかし、化石燃料から造る水素は安価ではないし、高圧水素を扱う設備は高額になるので、大規模化しないとペイしないと思われます。他にも問題は多そうですが、ひとつづつ解決して欲しいものです。(吉川)

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