注目すべきエネルギー関係の報告 二件

”世界のバイオマス関連セレクション”注目すべきエネルギー関係の報告 二件
2 Reports Raise Hopes on Energy

New York Times August 1, 2008
http://www.nytimes.com/2008/08/01/us/01hydrogen.html?ref=science

風力や太陽光のような断続的なエネルギー源を、経済的かつ安定的に石炭や天然ガスに代替しようとすると、これが大きな隘路になる。しかし材料科学と化学の改善によって、コスト節減が期待できる2件の報告が発表された。一つは電気エネルギーを水素に転換して貯蔵し、必要なときにふたたび電気に変換する技術である。前半は電解槽で水を水素と酸素に分解し、後半は燃料電池で元に戻す。これを利用すれば、風力や太陽光のようなエネルギー源に依存する不安を解消できる。Science誌に掲載されるもうひとつの報告は、オーストラリアのMonash大学で行った、白金触媒を使わないで燃料電池をつくる方法の研究に関するものである。燃料電池の価格が下がり続けるのに反して、白金の値段だけで同じ出力の内燃エンジンより高いのが現実である。この矛盾を除くため、電極として白金と同じ特性効果のある多孔質のポリマー材料を開発した。

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