米政府 気候変動モデル報告書を公表

”世界のバイオマス関連セレクション”米政府 気候変動モデル報告書を公表
Climate Change Science Program Issues Report On Climate Models

ScienceDaily August 1, 2008

http://www.sciencedaily.com/releases/2008/07/080731173127.htm

米国気候変動科学プログラム (The U.S. Climate Change Science Program, CCSP) が、気候変動モデルに関する報告書SAP 3.1を公表した。 SAP 3.1報告書は、最高の機能を持ったスーパーコンピュータを使った、地球全体の気候をシミュレートするための複雑な数学的モデルについて説明し、現状の再現能力と二酸化炭素の大気中濃度などの条件が変化したときの感度を評価している。また空間分解能の精密化、従来以上に多数の物理処理の導入、ならびに観測データ投入の大幅な増加によって、気候モデルの科学は完成に近づいていることを指摘している。IPCCが強調しているように、20世紀中に観測された大陸規模、地球規模の温度パターンや傾向については、気候モデルは高い忠実度でシミュレートができる。しかしこれだけの進歩がありながらも、気候モデル全体にシステム的な偏りがあり、特に地域ごとの降雨量にそれが顕著である。小さな地域範囲については、モデルによってシミュレーションの結果と現実とのずれに大きな格差がある。

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