嵐による二酸化炭素の海底堆積

”世界のバイオマス関連セレクション”嵐による二酸化炭素の海底堆積
Typhoons Bury Tons Of Carbon In The Oceans

ScienceDaily July 28, 2008

http://www.sciencedaily.com/releases/2008/07/080724084745.htm

Geology誌に発表されたオハイオ州立大学の研究報告によると、台湾を襲ったひとつの台風が、ほかの一年間の降雨を足したのと同量の二酸化炭素を海に取り込んだ。これは一個の台風が最大の勢力で吹き荒れたときの、河川水と堆積物の化学の観察としては最初のもので、気候変動モデルの作成に影響しそうである。チームは世界の河川の水と堆積物を分析して、雨による大気中の二酸化炭素の捕捉状況を調べてきた。風雨は物理と化学の両面から調査をした。物理的な現象は炭素を含む有機物が土に付着し、水に流されて海の底に堆積するケースである。これに対し化学的な現象は、山肌のケイ酸塩岩が二酸化炭素と水に接触し岩が崩壊するケースである。二酸化炭素は海に流されて最終的には炭酸カルシウムとなり海底に堆積する。Careyの説明では海底に埋もれた二酸化炭素は、最終的には堆積岩の一部となって数億年は大気中に戻ることはない。

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