水素自動車 2020年には200万台に

”世界のバイオマス関連セレクション”水素自動車 2020年には200万台に
Hydrogen Vehicles Coming Soon? Two Million Could Be On Roads By 2020

Science Daily July 18, 2008

http://www.sciencedaily.com/releases/2008/07/080717101520.htm

米国学術研究会議 (National Research Council, NRC) は、自動車燃料を水素に転換すれば石油依存と二酸化炭素の排出を大幅に抑制できるが、ガソリン自動車市場に競合できる水素自動車を作ることは簡単ではないとする報告書をまとめた。報告書は、最近数年間で燃料電池と水素生成の技術は大きく前進したが、なお多くの問題が残されていることを指摘している。結論として、車のコストが高いこと、水素の製法の見通しがないこと、国内にくまなく供給できるようなインフラストラクチャがないことを指摘しているが、これらの障害は産業界の継続的な研究開発と、政府と業界の確固とした方針があれば克服できないものではないとしている。報告書は2020年の水素自動車の普及台数 (生産台数ではない) を200万台としている。2023年に、水素自動車の稼動年数に消費する水素燃料代を含めた燃料電池車の総コストは従来の車と同等になり、この段階で水素自動車が本格的な普及期に入る。2035年に6,000万台、2050年に2億台になると予想している。委員会の想定によれば、削減効果が高いのは、バイオ燃料、ガソリン車の効率改善、水素自動車の三つが、相互に競合するのではなく同時に並行的に前進した場合である。このポートフォリオ手法が、ガソリン使用の抑制と低カーボン燃料の使用を推進する政策と組合されれば、乗用車とトラックが排出する温室効果ガスは現状の20%まで削減することができ、2050年までには車燃料としての石油の需要をほぼ消滅できる可能性がある。

カテゴリー: 2009年以前の記事 パーマリンク