熱帯雨林管理による気候変動の緩和

”世界のバイオマス関連セレクション”熱帯雨林管理による気候変動の緩和
Mitigating Climate Change By Improving Forest Management In The Tropics

ScienceDaily July 17, 2008

http://www.sciencedaily.com/releases/2008/07/080714202508.htm

マレーシアとブラジルで、従来どおりの方法と進歩した森林管理の成果を長期にわたって比較した結果では、従来どおりの伐採作業を続けていたのに比べて、進歩した管理を導入した場合には二酸化炭素の排出が約30%減った。切り出しの規模と頻度、木材と林産品生産のための森林面積、推定二酸化炭素減少量などのデータを使って、筆者らは進歩した森林管理を世界規模で実施すれば、年間0.16ギガトンの二酸化炭素排出を減らすことができると推定した。植物学者のFrancis Putzらによると、管理の改善によって森林の二酸化炭素貯留を増やすことがインセンティブとして考えるようになれば、広域の熱帯雨林の持続可能性にとって大きな前進となる。個人、企業、地域住民、行政による二酸化炭素の隔離量の測定、モニター、補償など多くの課題が残っているが、2009年のコペンハーゲン合意では熱帯雨林の劣化に伴う温室効果ガスの排出を減らすことを、高い優先順位で議論することが必要である。

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