*******************目 次 ***************************
1.政策研研究会(米谷)
2.Kシステム開発プロジェクト(清田)
3.事業推進研究会
4.シアノバクテリア再登場(廣谷)
5.熱エネルギー研究会(進藤)
6.竹林プロジェクト(篠崎)
7.バイオチクプロジェクト(渡辺)
8.ホームページによる情報発信
9.世界のバイオマス情報
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最近、バイオマスエネルギーへの社会的関心が高まり、バイオマス発電 や林業関係者からのK-BETSに対する問 い合わせが増加傾向にあり、過去2カ月で6件ホーム ページや電話での問い合わせがありました。今後とも、積極的に対応してまいります。
1. 政策研究会(米谷)
木質バイオマスのエネルギー利用について、政府の関係省庁に積極 的に政策提言を行っているグループと共同で、下記の2点について提言を行いました。
1.FITの電力買取価格を前提とした、大規模なバイオマス発電の事 業計画が目白押しで、今年からいよいよ稼働が急増し森林資源の不足が問題となってきています。大規模の発電ではなく、地産地消に適した熱 利用を併用した小規模発電の促進を図るために、小規模の電力買取価格の引上げる事。
. 現在の集材方法では搬出困難な急峻で狭隘な森林から、安価で安全 で生産性の高い集材方法の開発と利用を促進の事。
2.Kシステム開 発プロジェクト(清田)
K-システム開発プロジェクトでは、新しい局面に差し掛かっております。 K-システムに対するお問い合わせや、使ってみたい、買いたいというような具体的なお話が数件出てくるなど、今までのような実地テストや その結果整理などの内部的な対応ではなく、責任を伴う対応が求められるようになってきました。そこでこれらに対応するべく様々な検討を始 めることに致しました。将来の製作販売体制をどう構築するか。そこに至るまでの道筋はどのようにすべきか等々。難しい課題ですが避けてい るわけには行きませんので、一つ一つ取り組んでまいります。
3.事業推進研究 会(清田)
「K-BETSが発足してこの3月 でちょうど10年になります。何か記念になる事業を求めたところ「10周年記念 誌」を発行してはどうかという意見が多くありました。どのような形の記念誌にすべきか検討を行い、更に具体的な検討を進めていくことにし ました。
K―システムの本格的な開発資金をどう賄うかについて検討を行いました。林 野庁の、27年度補正予算案と28年 度予算案の研究開発予算説明会に参加した2件の報告があり、これに関して具体的な ご提案が出されました。今後29年度に向けて詰めていくことにいたしました。
4.シアノバクテリア再登場(廣谷)
シアノバクテリア(藍藻)は30億年前(地球が出来たのは46億年前)に登場し、当時としてCO2と光で酸素を造り、炭化水を造り石油を造ったと言われている。その石油を分解して石油化学産業の最大の製品であるエチレンを造 り、それから種々の製品(プラスチック等)を造ってきた。そしてそれには沢山のCO2を発生していた。そこで米国国立再生可能エネルギー研究所(NREL)でシアノバクテリアを使ってCO2と光でエチレンを造り、かなり効率の良いやり方 で出来るようになってきている様だ。そしてその研究には日本人が拘っている様である。又ある種のシアノバクテリアを使ってCO2と光で酢酸が出来る事が分ってきた。キシロース を代謝出来るように改造し、酵素ホスホケトラーゼが関係していることも分かった。これからはシアノバクテリアでCO2を増やすのでなく減らすための製造法が登場して くるであろう。
5.熱エネルギー 研究会(進藤)
小規模バイオマス発電は、FIT価 格が高く設定された事にも関連し、地域主導での取り組み気運が高まっています。但し、小規模では発電効率が低く、熱の利用が課題となるの で、海外の事例を検討しました。ドイツでは、2004年から木質バイオマスによる熱電併給にFIT価 格の割増制度を設け、更に2012年からは熱電併給を義務化し、木質燃料の総合エネルギー効率が60% 以上でないとFIT対象とはしないという政策により、熱利用を重視しています。英国では、化石燃料に依存した熱の需要を再生可能 エネルギーに転換すべく、バイオマスボイラー発生熱・太陽熱温水・空気熱(ヒートポンプ)による熱利用を主体としたRHI(Renewable Heat Incentive) 制度により、熱kWh当りの助成金支援を実施しています。
日本では世帯当たり全エネルギー消費の約30%が給湯に使用され、再生可能エネルギーへの転換は重要なテーマです。
6.竹林プロジェ クト(篠崎)
当プロジェクト待望の来年度助成金を獲得できました。有効に使いたいと思います。2月12日に「竹炭シンポジウムin東 葛」を開催しました。東大助教久本洋子さんの基調講演は竹に関する知識を整理してくれました。その後で初めて懇親会を開催しました。次回 は2月25日に千葉県いすみ市で「竹炭シンポジウムinいすみ」を開催する予定です。
7.バイオチクプ ロジェクト(渡辺)
タケナノセルロースと植物由来のバイオプラスチックのコンパウンド材 料の試作研究を継続しています。品質向上とコストダウンの課題に、ブレークスルーが必要です。また、商品化への応用事例として、「樹木を 元気する土壌改良材」の容器をバイオプラスチック製で実用化する開発に取り組みを始めました。土壌改良材には、竹炭が配合されて、樹木の 生育に大きな効果が実証されています。
竹炭の利用先の開拓と拡販は、竹林整備事業への大きな貢献になります。多くの皆様のご支援が必要な 段階になっています。
8.ホームページ による情報発信
吉澤有介さんに要約して頂いた専門書と再生可能エネルギー関連情報です。
<!–[if !supportLists]–>1. <!–[endif]–>2016/02/04「粘菌」-その驚くべき知性- 中垣俊之著 2016年2月1日 吉澤有介[自然]
<!–[if !supportLists]–>2. <!–[endif]–>2016/01/28「アイヌ学入門」瀬川拓 郎著 2016年1月25日 吉澤有介[社会・経済・政策]
<!–[if !supportLists]–>3. <!–[endif]–>2016/01/24クマムシ博士の「最強生 物」学講座 堀川大樹著2016年1月23日 吉澤有介[科学技術]
<!–[if !supportLists]–>4. <!–[endif]–>2016/01/08第2の地球を探せ!田村元秀著 2016年1月8日 吉澤有介[科学技術]
<!–[if !supportLists]–>5. <!–[endif]–>2015/12/24「6度目の大絶滅」エリザベス・コルバート著2015年12月23日 吉澤有介[気候・環境]
<!–[if !supportLists]–>6. <!–[endif]–>2015/12/22「お金から見た幕末維 新」渡辺房男著 2015年12月20日 吉澤有介[社会・経済・政策]
9.世界のバイオ マス情報
<!–[if !supportLists]–>1. <!–[endif]–>バイオマス燃料
林 業廃棄物などのバイオマスを加水熱分解と加水変換を統合したIH2技術を使って、ハイドロカーボン液体燃料を作るIH2技 術の実証規模のプラント建設が進んでいる。http://www.biofuelsdigest.com/bdigest/2016/01/05/low-cost-drop-in-renewable-fuels-licensing-activity-is-picking-up-fast-for-ih2/
<!–[if !supportLists]–>2. <!–[endif]–>木質混焼石炭火力
日 本で発電に石炭と木質バイオマスを混焼する動きが進んでいる。日本製紙は石炭とバイオマスを混焼する発電を実施する。IHIも新日鉄住金釜石の149 MW石 炭発電所で木質チップを25%使うパイロット試験を進める、コスト的、管理的な負担はあるが、将来とも石炭だけに依存し続けるべきではな いと考えるようになった。
バ イオベース資源の利用拡大を軸にして、あらゆる廃棄物を資源として利用する循環経済構想の実現を目指す欧州委員会が、その実現のための指 示を明らかにした。循環経済の輪は各種廃棄物を資源として利用することによって完成するとしている
http://ec.europa.eu/environment/circular-economy/index_en.htm
特 定非営利活動法人 蔵前バイオマスエネルギー技術サポートネットワーク
(http://www.kuramae-bioenergy.jp/)略称 K-BETS
〒108-0023東京都港区芝浦3-3-6
キャ ンパスイノベーションセンター801号室
ご 質問等は返信メールでお寄せください。