1.H25年度緑の募金資金を用いたKシステム改良活動終了
2.バイオマスセミナー「日本の資源―森林が日本を救う」
3.藻類から作ったバイオ燃料で油圧ショベルを稼働
4.市民キャピネット農都地域部会にKシステムを紹介
5.Kシステムの駆動原理を動画で説明
6.バイオマスプラスチックに注目
7.竹関連の話題
8.新入会員の紹介など
9. ホームページの内容と更新状況
10. 世界のバイオマス情報
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1.H25年度緑の募金資金を用いたKシステム改良活動終了
資金援助150万円を頂き秩父の森でKシステム検討会を4回に渡って行い所定の成果を得ました。山梨県道志村の現場調査もその一つとして行っています。ここでは引っ張り凧方式やロープウインチを使った方法でボランティア活動として間伐材の集材を行っているが牽引能力面や方法自体に問題があるようでK-BETSが推奨しているボートウィンチを使った方式に強い関心をもって頂きました。詳細は「道志村集材作業見学会(6/18)http://www.kuramae-bioenergy.jp/news/?p=921 を参照ください。緑の募金関連はこれら5回の活動で全て終了しました。
2.バイオマスセミナー「日本の資源―森林が日本を救う」
6月11日東工大蔵前会館にて130名に及ぶ多数の参加者を得て盛大に行われました。懇親会にも約60名が参加、密度の高い懇親ができました。農水省末松局長の講演では山にこれだけの資源が蓄積された時代はなかった。積極的活用の時期を迎えている。木造CLT工法(厚めの合板)などによる木造建築物の時代に入っている。林業に若い人が注目し、参加する人が増えてきている。王子グループ藤原社長からは様々な木材活用事例の紹介を頂いた。2015年には25千kWの大規模バイオマス発電所が2基稼働する。社有林を中心に資源の調達をはかり、大量に発生する発電排熱は自社工場内で使用できるので問題ないとのこと。バイオマス発電所の成否は原料の確保と熱の有効利用である。
詳細はhttp://www.kuramae-bioenergy.jp/k_info_b/?p=555にまとめています。
3.藻類から作ったバイオ燃料で油圧ショベルを稼働
日立建機のプレスリリーフで表記案件に関するレポートがあり注目しました。http://www.kuramae-bioenergy.jp/news/?p=885
会の会合に研究者の村田めぐみ、南亘両氏をお呼びして詳細な説明を伺い、バイオ燃料に関する検討会を行いました。若い研究員と活発な議論ができて懇親会含め3時間余を楽しく過ごすことができました。
4.市民キャピネット農都地域部会にKシステムを紹介
部会バイオマス発電ワーキンググループの勉強会「バイオ燃料としての木材の伐採・搬出の取り組みと課題」にて米谷副理事長がチェーン方式のKシステムについて講演を行い皆さんから好評を得ています。
詳細はWGのhttp://blog.canpan.info/bioenergy/category_1/1 を参照してください。
K-BETS米谷が発表したパワ-ポイント資料は容量約5MBのpdf資料「Kシステムの内容と開発経緯」
にて公開しています。またKシステム作業現場には動画にて公開していますので是非参考にしてください。
5.Kシステムの駆動原理を動画で説明
宮地が模型を使ったチェーンを使ったシステムの駆動原理を動画で解説しています。補助者の脇野と共に木に似せた棒状のものと反対側に紙コップで木材の先端に取り付けるキャップを模して作った物を動かして見せています。原理は極めて単純で説明を聞くより一見にしかずです。
6.バイオマスプラスチックに注目
石油系プラスチックが値上がりする中ブラジルのサトウキビ(絞りかすを含めて)由来のPET(ペットボトル)・PE(ポリエチレン)のコスト競争力が付いてきてペットボトルや梱包材としての用途が飛躍的に拡大している。当会の斎藤をヘッドに添加剤として微細なμオーダーの竹の繊維を投入して特性を変え、高級建材に使えないかとのタスクチーム(バイオチク)を発足した。
7.竹関連の話題
竹炭製造コストをいかに低くできるかが本年度のテーマで製造設備のイメージはできたのでどう具体化するかを検討中。また伐採した竹を集材するのに何がベストかを生産性と投資コスト面で検討している。竹のシンポジウムを千葉県で開催すべく準備に入っている。竹炭の野菜に対する効用、連作障害に効果があるのかどうかを観察した報告が出ている。http://www.kuramae-bioenergy.jp/news/?p=925
8.新会員など会の動き
竹内彩之(あやの)さん、現在ドイツ在住の若い女性の参加です。農都地域部会のシンポジウムのバイオマス発電事業化の会合で紹介されて参加。田中大佑さん、電気関連の会社に勤める営業マンです。湯浅宗浩さん、材木店を経営されていて木材に関する情報や断熱などに興味を持たれています。8月の会の活動は猛暑の中、皆さんの体調を気遣って夏休みを取ることに決まり、定期的な会合はありません。9月からまた元気な姿を見せて会いましょう。
**********9.ホームページの更新 **********
吉澤有介が次の本の要約を掲載しています
(1)年商50億円を稼ぐ村上農園の「脳業革命」片山修著
健康に必要な微量にしか入ってない成分を高く含むように改善した高機能野菜を作り出して販売。老人やマニアに大人気。
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=348
(2)「光る生物の話」下村修著 ノーベル賞受賞の先生が書いた入門書。
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=356
(3)「狼が語る」 F・モーウェット著 狼は人間を襲うとっても怖い動物としているが著者は狼と暮らしてとっても温かみのあるやさしい動物だった。http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=357
(4)「林業男子」山崎真由子著 現在林業に興味をもって飛び込んできている女子に対抗して男たちの姿を追っています。
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=358
荒川英敏からロンドン便りとして多数のレポートが寄せられています
(5)英国の長寿命住宅の考察
英国は6割が50年の古住宅、平均寿命も141年と世界一。日本は平均で30年。彼らはどんな管理をしているか?会員3人のコメント入りです。
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=344
(6)英国の環状緑地帯の考察 英国には都市の周りに幅10~20kmに渡るグリーンベルトが存在する。どのような経緯でこれが作られたのかを紹介します。
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=349
(7)「K-BETS便り」には次の情報があります。
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_info/
* 英国の運河事情
* 英国の世界遺産カンタベリー大聖堂を訪問
* 英国の王立植物園(キューガーデン)訪問 など
**********10.世界のバイオマス情報 **********
(1)藻バイオ燃料の展開
藻から燃料を作る技術はゆっくりと、しかし着実に進歩している。米エネルギー省研究所のチームが、コストの壁を破る新技術の開発に成功。その鍵は一般的な水素化処理法 (HT法) を見限り水熱液化法 (HTL法) に転じたことである。
(2)バイオマスの化学工業利用
イギリスではやっかいもののリグニンからバイオプラスチックの原料物質を取り出せる可能性が見えてきた。生分解性バイオプラスチックのポリ乳酸 (PLA) は2012年の世界生産19万トンから2017年には40万トンになる見込み。リグニンの形質を変えてカーボンファイバーなどの工業材料の原料とする狙いである。
(3)バイオマス分解技術
2020年までに燃料の20%を再生可能でというEUの決定を受け、オランダの大学でエネルギー効率の改善方法を開発した。原料を窒素中で500℃に加熱し、アルミ箔上に炭酸ナトリウムを塗布した簡単な触媒を使うだけで、エネルギー容量が50%以上改善したという。
(4)各国の政策動向
バイオ燃料に伴う間接的土地利用の変化問題は今後も残るが、EUでは各国間の合意によりバイオ燃料への投資が刺激されている。アメリカでは国防総省管轄の飛行機など各種装備へバイオ燃料の使用が本格化している。また米環境保護庁が再生可能燃料標準を決めたことに対応、デュポンなど3社が年内にトウモロコシ葉茎原料のバイオ燃料生産を開始する。
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