正丸峠周辺の旅 2011,6,7 吉澤有介

西武線小さな山旅(9)

 梅雨の中休みの快晴に、思い立って出かけてみました。
特別の山が目標というわけではありません。まずは正丸駅まで行って考えました。
時刻は
1015分です。伊豆が岳にはちょうど良いタイミングですが、ここでなん
となく駿大の森を見たくなりました。
飯能市から
100年間無償で借りたというあの森です。
場所はよくわかりませんが、名栗少年元気プラザの近くのようです。
それならいつもの伊豆が岳のカメ岩コースから大蔵山を越えたところです。
うまくいったら武川岳(
1052m)に登れるかもしれません。
歩き出したらすぐに外人二人づれと一緒になりました。
伊豆が岳に行くといいます(ニホン語です)。
 途中で分かれてカメ岩に向かいました。
このあたりはもう素晴らしい自然林です。

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       カメ岩                 武川岳

 大蔵山(700m)で正丸峠からの尾根道に合流しました。
ここから北に
150mほど下れば名栗元気プラザがあるはずです。
登山地図には下り
10分とあるので、すぐだろうと思ったらとんでもない。
自然林と人工林を分けた急な下りが続いて、何と
20分以上もかかってしまいました。
これでは帰りの登り返しが思いやられます。
 元気プラザは予想を超えた大きな建物でした。
門にはカギがかかっていて入れません。話を聞こうと思っていたのにこれでは仕方
がない。
駿大の森はどこかわからないので、とりあえず武川岳登山口のオーグリ入りに入る
ことにしました。地図には頂上まで
1時間20分とあります。
時間的には行けそうでしたが、帰りのことを考えるとムリはできません。
あっさりと今日は森の見学に切り替えました。
 沢沿いに舗装された林道があって、その入り口に「聖望の森」と書いてありま
す。ここが岡部先生の聖望学園の森だったのですね。
人工林の中の林道はどこまでも続いています。
舗装が終わっても
5m幅ほどの作業道は登山口を越えてもまだ先まであるのです。
武川岳の南面の人工林には、すでに立派過ぎるほどの作業道が奥深く入っていま
した。

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     林道の入り口             道路際の間伐

 人工林の手入れはまだごく一部で、この林道だけでも相当な間伐材搬出ができ
そうです。作業道がないから搬出ができないという通説はどうもおかしい。
飯能市全体の林道地図をぜひ見たいものです。
その気になれば今すぐにでもかなりの搬出はできるでしょう。

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       立派な林道             山の奥にまだ先がある  

 武川岳は目の先でしたが、もう13時半なのでここから引き返すことにしました。
帰りは大蔵山の急坂を敬遠して、正丸峠への車道をのんびり歩きます。
ここは国道
299の旧道で、トンネルのできた今ではクルマもほとんど通りません。
豊かな自然林を楽しみながらのウオーキングです。
639mの峠からは古い山道を下って正丸駅に戻りました。
こんな山旅があっても良いでしょう。
「了」

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