西武線小さな山旅(9)
梅雨の中休みの快晴に、思い立って出かけてみました。
特別の山が目標というわけではありません。まずは正丸駅まで行って考えました。
時刻は10時15分です。伊豆が岳にはちょうど良いタイミングですが、ここでなん
となく駿大の森を見たくなりました。
場所はよくわかりませんが、名栗少年元気プラザの近くのようです。
それならいつもの伊豆が岳のカメ岩コースから大蔵山を越えたところです。
うまくいったら武川岳(1052m)に登れるかもしれません。
歩き出したらすぐに外人二人づれと一緒になりました。
伊豆が岳に行くといいます(ニホン語です)。 途中で分かれてカメ岩に向かいました。
このあたりはもう素晴らしい自然林です。
カメ岩 武川岳
大蔵山(700m)で正丸峠からの尾根道に合流しました。
ここから北に150mほど下れば名栗元気プラザがあるはずです。
登山地図には下り10分とあるので、すぐだろうと思ったらとんでもない。
自然林と人工林を分けた急な下りが続いて、何と20分以上もかかってしまいました。
これでは帰りの登り返しが思いやられます。
元気プラザは予想を超えた大きな建物でした。
門にはカギがかかっていて入れません。話を聞こうと思っていたのにこれでは仕方
がない。
駿大の森はどこかわからないので、とりあえず武川岳登山口のオーグリ入りに入る
ことにしました。地図には頂上まで1時間20分とあります。
時間的には行けそうでしたが、帰りのことを考えるとムリはできません。
あっさりと今日は森の見学に切り替えました。
沢沿いに舗装された林道があって、その入り口に「聖望の森」と書いてありま
す。ここが岡部先生の聖望学園の森だったのですね。
人工林の中の林道はどこまでも続いています。
舗装が終わっても5m幅ほどの作業道は登山口を越えてもまだ先まであるのです。
武川岳の南面の人工林には、すでに立派過ぎるほどの作業道が奥深く入っていま
した。
林道の入り口 道路際の間伐
人工林の手入れはまだごく一部で、この林道だけでも相当な間伐材搬出ができ
そうです。作業道がないから搬出ができないという通説はどうもおかしい。
その気になれば今すぐにでもかなりの搬出はできるでしょう。
立派な林道 山の奥にまだ先がある
武川岳は目の先でしたが、もう13時半なのでここから引き返すことにしました。
帰りは大蔵山の急坂を敬遠して、正丸峠への車道をのんびり歩きます。
ここは国道299の旧道で、トンネルのできた今ではクルマもほとんど通りません。
豊かな自然林を楽しみながらのウオーキングです。
639mの峠からは古い山道を下って正丸駅に戻りました。
こんな山旅があっても良いでしょう。
「了」