ロンドン便り その18
7月29日:日本男子サッカーモロッコに勝利、男女とも決勝トーナメントに出場が決定
日本男子やりましたね!モロッコの選手一人一人の個人技はレベルが高く難敵でした。終了前の猛攻撃に日本は本当に良く耐えました。これで男女サッカーは決勝トーナメント出場!これからの一戦一戦がワクワクドキドキです。
この試合はBBCでは放送されませんでした。しかし、BBC-SPORTS.COMのLiveで見れましたが、パソコンの12インチのスクリーンでは、ちよっと迫力不足でした。きっと大型液晶TVなら、日本人観客のすざましい歓声と迫力ある映像でもっと盛り上がったはずです。
試合が行われた北イングランドのニューキャッスルスタジアムの収容人員53,000人の7割近く席が埋まっていたのには驚きました。これはきっと近くに、イギリス最大級の日産自動車のサンダーランド工場があるので、日産に関わっているイギリス人が多く応援に駆けつけたのではないかと思います。
ところで、今日のBBCニュースで、オリンピック開会前は人気の主要競技のチケットの入手が極めて困難な状態でしたが、この2日間、競技によっては空席が目立ち、例えば、水泳会場は二階の一般席は満席でプールに近い席はガラガラで、体操会場も空席が目立ち過ぎると多くの観戦希望者からの苦情がロンドンオリンピック委員会に殺到し、委員会の会見でスポンサーの世界企業やオリンピック関係者への割り当て分が消化されていない、これが原因で空席が多いとコメントしていました。 しかしあまりにも苦情が多いので、当日券の設定や、学生や子供たちへの無料配布を
検討している様で、今日は急ぎで、ロンドン近郊の駐留軍人に観戦さましたが、それでも空席は埋まらず、なんともまずい状態の映像が世界に配信され当局も苦慮している様でした。その後、ロンドン東部地域の小中高生への無料配布と当日券の設定でこの問題は一先ず収束した様です。
7月31日:なでしこ対南アフリカ戦を観戦(会場:カーデイフスタジアム)
ロンドンから真西に240km離れたウエールズのカーデイフで行われたなでしこジャパン対南アフリカ戦を観戦して来ました。主催者側は観客数24,000人と発表していましたが、75,000人収容の大スタジアムだったので、見た感じはそれほど多いとは思いませんでしたが、この試合にはスタジアムが大き過ぎましたね。終了後メーンゲート周辺は多くの日本人であふれ、まるで日本のどこかにいるような感じでした。
なでしこ対南アフリカ戦
勇壮で優しいカーデイフの騎馬警察
さて、試合は御承知の様に引き分けでした。なでしこは主要選手を温存して未出場の選手を多く起用したようでしたが、なかなか攻めきれず、後半に川澄選手等を投入しましたが、それでもゴールを決められず、応援していた側もすっきりしない状態でした。今回観戦した2度のなでしこの試合で結局、期待していたゴールのシーンを観ること出来ませんでした。残念!!
ロンドンに戻りWEBで佐々木監督が準々決勝戦の対戦相手を考えて”引き分け”を指示していたとのニュースを見て愕然としました。これも戦略上の選択肢の一つかもしれませんが、全力を尽くしての引き分けであればしかたがありませんが、ちょっと姑息な考え方で後にしこりを残しそうな感じでした。
8月3日:女子バレー日本対ロシア戦を観戦(会場:ロンドン アールズ・コート)
今日は女子バレー日本対ロシア戦を観戦して来ました。座席は2階の22列目で選手達の顔がやっと識別できる位の距離でした。 競技会場はロンドン市内にある1936年に建設されたアールズ・コートと呼ばれるイベントや見本市が行われる会場でした。建物は今でも無支柱構造としてはヨーロッパ最大で、英国自動車ショー、英国ボートショー等の大規模な見本市が行われています。なかなかレトロな雰囲気たっぷりの会場でした。
ロンドンオリンピックのメーン会場のオリンピックパークは貧困層が多く住んでいると言われるロンドン東部の再開発を兼ねて建設が行われました。オリンピックパーク内のオリンピックスタジアムやプール、自転車トラック等の6つの競技施設は新設されましたが、アールズ・コートの様な既存の建物や施設や公園等22箇所が競技会場となっているのもロンドンオリンピックの大きな特徴でもあります。ロンドンの様な成熟した大都市でのオリンピック開催のあり方について、2020年の開催を目指す東京にとっては示唆に富む大会だったと思います。
ところで女子バレー、日本は善戦しましたが、ロシアに勝てなかったですね。やはり力の差を感じました。
女子バレー 日本 対 ロシア戦の模様