竹材の新しい用途としてその強い繊維質をバイオプラスチックに生かそうと研究会が発足している。その一つの話題として竹を使って歯ブラシの世界で注目を浴びている「ファイン(株)」の清水直子社長にお話を伺いました。
歯ブラシと介護用品など全ての人の口腔ケアーの製品を企画・製造している会社。幼児や身障者、高齢者など普通の動きができない人のためにどんなものを作るかを絶えず考えている。
お話でびっくりしたのは匂いに敏感な化学物質にアレルギーを持っている人がいて生活するのに困っていること。ちょっとした匂いに敏感に反応してしまうので医者にも行けない、店頭にあるものもダメ、インクの匂いで印刷物も読めない。
このような人にも開発した竹の柄と天然毛(ブタなど)・超極細毛でできた竹の歯ブラシは好評を得ているようです。
この柄は植物を資源としたポリ乳酸と竹の繊維が融合して生まれた物です。環境に敏感なドイツの旅行者などにも人気があるようです。
大手とは異なりニッチの世界で生き残るためには常に新しい観点から製品を見直し製品を出していかなければならないというプレッシャーが付きまとっているようです。
ファイン(株)http://www.fine-revolution.co.jp/
ブログ http://fine.tea-nifty.com/blog/
ミニ講演会として開催し社長を囲んだ参加者です。
12月2日 参加者12人
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会社概要
社名 ファイン株式会社
所在地 本社:〒140–0013 東京都品川区南大井3-8-17
会社設立: 昭和48年10月25日 資本金: 2,000万円
代表取締役社長:清水 直子 創業: 昭和23年
事業所・工場 伊賀工場:〒518-1147 三重県伊賀市蔵縄手377-1
三重工場:〒518-0603 三重県名張市西原町2590-13
ファイン株式会社は、歯ブラシに特化した製造販売で有名ですが環境や福祉に適応した数々の製品を有することで社会の注目を浴びています。先代の社長が亡くなられて奥様が引き継ぎ大変なご苦労を重ねましたが次々趣向を凝らした新製品を開発されて会社を盛り上げてきました。生分解性プラスチック(PLA)「普通のプラスチックとは違い捨てられても自然に分解してしまう種類のもの」の世界では、ファインの歯ブラシは必ず話題に出てきました。長年の活動で福祉の歯ブラシは知られています。また赤ちゃん用歯ブラシは母親の中では知らない方はいないぐらい有名です。商品名は「ぴから」(その前は、「ぷーぴー」)です。現在は、4代目社長として若い社長が頑張っています。母親の血が流れているのでしょうか新たな商品を次から次へ開発投資しています。
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歯ブラシや介護用品用品の開発には歯医や医者の技術協力は頂けるが、機械や電子・金属等の技術協力得られません。K-BETSの皆さまにはこの方面の専門技術者としてのご協力を求めている会社でもあります。
福祉の世界は市場が小さいので大企業は手を出しませんでしたが最近は変わってきました。エネルギーとは直接関係ありませんが竹PLAとの歯ブラシは、PLA単体から始り問題を起こしながらコンパウンドから賞味期限付き歯ブラシへと変化してきています。
本来問題を起こさなければ福祉製品や幼児用の商品が植物由来のプラスチックに変えて頂けたと思います。女性社長だから未来の子供たちの為に環境や障害者への理解が高いのかもしれません。 歯ブラシは、特に子供用は細かいところまで考えて製品化されています。
商品紹介アドレス
http://www.fine-revolution.co.jp/commodity/
子供用歯ブラシアドレス
http://www.fine-revolution.co.jp/commodity/baby/entry-215.html
http://www.fine-revolution.co.jp/commodity/baby/entry-79.html
竹の歯ブラシ
http://www.fine-revolution.co.jp/commodity/toothbrush/entry-355.html
K-BETSの皆様のご協力で「バイオチク」の原材料が未来の子供たちの日常品に採用され事になると思っております。技術協力をお願い致します。 記 斎藤米司