私は近くにある狭い畑で家庭菜園を行っていますがそこで竹炭・竹粉を使った効果がどうなるかを実際に試みています。毎年同じ場所にナスやトマト、キウリなど連作障害が発生しやすい野菜を植えるので植える場所を管理したり苗は高価な接ぎ木苗を購入して対応していました。また化学肥料や農薬も使っていましたが近くの田んぼが休耕田になったのをきっかけに昨年から有機肥料だけで対応しています。
栽培基本方針
①有機農法を継続する。肥料は鶏ふんや牛ふんのみとして消毒は一切やらない。家で作っているEM菌を用いた生ごみ堆肥は土壌改良材兼肥料として利用する。(私の家からは生ごみは発生しません)
②竹炭の連作障害防止効果を見るために昨年育てた同じ場所に同じものを連作する。トマト用テントは毎年場所を変えていたが今年は変えない。畑の表層に竹炭を散布する。25坪ほどの野菜畑に2袋約15kgを入れた。秋に集めた落ち葉の腐葉土は可能な限り多く土壌にすき込んだ。
③土壌改良菌の活用 近くで販売されていたナルナル菌と称する改良材を苗や種近傍にセットしてエンドファイト効果を期待した。この時竹粉も同じ効果があるとみなしてナルナル菌と同じところにセットしてバクアップ効果を狙った。
④高級な接ぎ木苗は使わず4連ポット、6連ポットの安い苗(1本4~50円のもの)を買ってきて小さい苗から育てる。
⑤消毒ができないので風通しを良くする。密集した植え方を避け、雑草なども早期に刈り取り緑肥として活用する。
7月初めの効果確認
7月10日朝の収穫物
「大かご」 ナス:10本、キウリ:3本(最盛期は過ぎた)、大型トマト:6本(熟し始めた)、ピーマン:2ケ(コンスタントにできる)
「小かご」アシタバの葉と中玉、小玉トマト。シシトウとミニトマト。
トマトが熟してきて食卓が豊かになってきた。
梅雨明け前までの野菜の生育状況
キウリ:ウドンコ病にかかり葉が真っ白になってしまうのが通例だった。またでき具合も10日間くらいまでは豊作でたくさんできるが、後はバタンと取れなくなってしまったのに今年は花が咲き続けて次から次と実を結んでいる。
大型トマト:過去経験が無かったほど大きなトマトガ無数実を付けて現在生育中である。しかし葉が萎れて黄変色する連作障害の兆候が表れている。熟した後の赤い実には何の変化も現れていないので実害は出ていないが要観察である。来年以降、竹炭の量が蓄積されていくとこの現象が解消されるかどうか注目しています。大玉を作っている場所は病気を避けるためシート付きのテントの中で育てています。これは珍しい黄色の桃太郎です。
ミニトマト :テントの中の大型トマト同様実付きは良好であるが葉に萎縮し黄変色する病気が発生。
庭に作っているミニトマト ここには連作の影響が全くないので葉に発生する病気は全く見られない。
竹炭トライアルの経過
竹炭と竹粉の利用についてはナスとキウリは連作障害が全く発生せず順調な経過を示しているがトマトに関しては葉に障害が発生している。実の付き方やその後の成熟状況は全く問題ないので今後の推移を観察していきたい。連作防止のため竹炭の投入量が不足しているかどうかは来年の状況を確認してみたい。
キウリが終わり地這キウリに変わったので木を引き抜いたら根の張り方が写真のように立派だった。
根の広がりが50cmほどあった。