水素エネルギーの経済性について考察する  吉川 浩

  水素燃料に関するエネルギー転換効率について   グリーンウッド氏のHPより
1.要素技術の転換効率

LNG/天然ガス:95%
電解水素/電力: 76%
水素/メタン:80-86%

水素/炭素(褐炭)+水:65%
アンモニア/メタン:81.4%
液体水素/水素:61%

圧縮水素/水素(CNG/LNG)90%
アンモニア/水素:89.2%
液体アンモニア/水素:75.1%

水素/水素(非熱回収型有機ケミカルハイドライド):54.1%

水素/水素(熱回収型有機ケミカルハイドライド):72.1%

ハイブリッド車に使われるミラー・エンジン:38%

大型過給機付高圧縮ディーゼル・エンジン:47%

コモンレール・インジェクション水素燃料エンジン:50%

BTG発電:40%
LNGコンバインド発電:60%
石炭ガス化発電IGCC50%

水素燃料PEFC燃料電池:44%
LNG燃料SOFC燃料電池:60%

LNG燃料SOFCトリプル・コンバインドサイクル発電:70%

2.石油から自動車への転換効率
 FCVの地球レベルの二酸化炭素排出量はNCVより多く、かつ資源を早く枯渇させる→水素経済は成立しない

天然ガス自動車:NCVNGLNG95% x CNG90% x ハイブリッド車38% =32.5%

NG転換水素燃料電池車:FCV=NGの水素化86% x ケミカルハイドライド輸送72.1% x 圧縮水素化90% x PEFC44%= 24.5%

NG転換アンモニア自動車AFV=NGからアンモニア合成81.4% x コモンレール・インジェクション方式エンジン50%=40.7%

褐炭転換水素燃料電池車:FCV=褐炭の水素化65% x ケミカルハイドライド輸送72.1% x 圧縮水素化90% x PEFC44%=18.5%

3.石油から電気への転換効率

 地球レベルの二酸化炭素排出量が増え、資源を早く枯渇させるため水素発電は最悪の選択→水素経済は成立しない

天然ガス発電:LNG/天然ガス95% x SOFCトリプル・コンバインドサイクル発電70%=66.5%

アンモニア発電:アンモニア/メタン81.4% x SOFCトリプル・コンバインドサイクル発電70%=57%

水素発電:NGの水素化86% x ケミカルハイドライド輸送72.1% x SOFCトリプル・コンバインドサイクル発電70%=43.4%

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