竹林の平均的本数密度:3000~7000本/ha*
1本の竹の重量:平均 約30kg
蓄積乾燥物重量:100ton/ha
利用可能量5年輪伐:20ton/ha(利用可能成長量)*
放置竹林の密度:現状でのデータなし
【Ⅱ】竹林面積
全国 145000ha(2007推定)
1.鹿児島県16,000ha(11%)内孟宗竹林 7,700ha*
2.大分県 13,000ha( 9%)
3.福岡県 10,200ha( 7%)
4.山口県 10,100ha( 7%)
10.千葉県 6,000ha(4%)内孟宗竹林 3,700ha 渡辺推計
【Ⅲ】竹炭の利用可能性の検討
・鹿児島県の竹炭生産量は、年間80トン(2007年)で、利用可能な竹材の推定量15万トンに対して0.3%の実績に留まる。(竹材5トンから1トンの竹炭が生産できると仮定して)
・現状での竹炭の利用先は、「竹炭ボード」など、建築用途を開拓しているが、需要先が少ない。
・火力発電用の「混焼燃料用途」は無限大にあるので、生産コストの低減が課題である。
・竹材は、かさばる欠点があり、輸送コストは木材(丸太)の3倍以上に高くなる。
従って、基本的に現場の近くで製品化(竹炭製造)が必須で、『小型の炭化装置』を必要としている。
・竹炭製造後の受入れ先(石炭火力発電所&セメント工場)を開拓し、最短距離での輸送に徹する。
◎千葉県内の竹林(モウソウチク)を5年輪伐で伐採・搬出すると、(3700×20=)74000トンの竹材が得られる。この8割(6万トン)を竹炭製造に向けると、(20%の製品化率で)12000トンの竹炭が生産できる。竹炭1トン2万円として、2億4千万円の新規売上が潜在的に見込まれる。
【現状までの考察】 経済性の観点で竹炭の利用拡大策は、『生産性の高い伐採・搬出』『小型の炭化炉』の開発である。