ドロップイン燃料とは、航空機/エンジンの燃料システムや燃料供給ネットワーク
に特別の適用措置を 必要とせず、現在使用しているジェット航空機に
「そのまま」で使用できるもの。
言い換えると、燃料に合わせ設備を改造したり、運転上必要な調整をする事は莫
大なコストと大きなリスクを伴うので航空機に関してはそのような事は考えて
いない。
具体的には今までの燃料(JET-A,JET-A1,等の灯油型)にDrop-in ブレンドできる
ようにする必要がある。
そのために;
(1)バイオ由来燃料から脱酸素する。
(2)接触水素化によりパラフィニックな形状にする。
(3)分子量を整え灯油相当の性状にする。
上記の操作で製造した燃料をバイオ合成パラフィニックケロシンと称する。
原料としては、ジャトロファ、カメリナ、藻、ハロファイト等の第2世代バ
イオ燃料が候補であり、特に藻は、他の地上植物に比べ、単位面積あたり
のエネルギー収量が非常に大きいので有望だと考えている。
最初のフライトは2008/2/23、Virgin Atlatic がボーイング747の1エンジン20%
に適用し、その各社がトライした。
JAL は2009/1/30にカメリア、ジェトロファ、藻由来 SRK を1エンジンに50
%加えたフライトを実施している。