MIT Technology Review March 10, 2010
Gasifying Biomass with Sunlight
http://www.technologyreview.com/printer_friendly_article.aspx?id=24712&channel=energy§ion=
Matter Network March 10, 2010
Using Intense Sun to Vaporize Biomass
http://featured.matternetwork.com/2010/3/using-intense-sun
-vaporize-biomass.cfm
Sundrop Fuelsが太陽の高熱でバイオマスをガス化し、効率的にバイオ燃料を作る技術を開発した。
燃料の収率は従来の2倍になる。
1000℃でガス化する従来法では後工程の触媒を破壊する残渣を除く必要があるが、1200℃以上
の新技術ではその必要がない。
ガス成分も従来よりよく、燃料はガロン2ドルのガソリンと価格競合できる。
課題はまだあるが、2015年には量産を始める。
非常に興味あるバイオマスガス化情報です、ありがとうございます。
1200-1300℃の温度にするのにセラミックを利用する点やタール発生
が抑えられる等の特長は我々が開発した技術と同じです。
さらに太陽光を使うとなれば再生可能エネルギーなのでさらに画期
的です。
メリーランド大学の高温燃焼研究所長で元MITに居たProf.Ashwani
Guptaにもう少し技術の詳細情報が入手できるかどうか聞いてみます。
Prof.Guptaには我々が開発した高温水蒸気ガス化開発で科学工学的な
指導を受けました。保田 力
NFK社の「後工程のいらない(タール除去など)バイオマスガス化
技術」は、世界に先駆けている新技術で、設備を小型化、小規模にで
きるメリットがありますので「地産地消」に適する技術手段と考えて
います。
今回の新方式は、熱源に太陽熱を利用することに特徴があると見れま
すが、反面、設備が大型化する傾向になりますので、どのような地域
において、有用性があるか、技術的、社会的、経済性の検討が必要と
思われます。
太陽の日射量に恵まれる地域には、威力を発揮する可能性が高い。
その地域に捨てられている、バイオマス廃棄物(たとえば、スイッチ
グラスなど)を、収集出来ることで、搬送の容易なガス状態または、
液体燃料化による輸送コストの削減に、大いに寄与するものと想像さ
れます。しかし、日本ではどうでしょうか?
[K-BETS]としては、この1200~1300℃でガス化する技術のメ
リットをどのようにして、日本の「再生可能エネルギー事業」界に理
解してもらい、普及促進につなげるかが、課題であると思いますが、
いかがでしょうか。
渡邊雅樹